バハカリフォルニア半島女一人バス旅縦断の記録②カメラは盗まれるわ、行く空港を間違えるわ
スルミーです。
本日30度を超した地域もあった日本、熱地獄。
見えない読者の皆さんに、これから何話かに渡り、
私が数年前に行ったバハカリフォルニア半島女子一人バス旅横断の記録をお届けしたいと思います。
さて、振り返っていこう。
先日の投稿に引き続き、
まず出発はラパスへ向け、メキシコシティ国際空港から飛行機に乗ります。
メキシコの地図をご覧ください。
バハカリフォルニア半島はこの左側の細長い半島のこと。
バハカリフォルニア州(上半分)とバハカリフォルニアスル州(下半分)の2つから成り、まずは下のバハカリフォルニアスル州の州都「ラパス」を目指します。
実はラパスではメキシコシティに住む友人(お仕事をしていたので別行動)と3日間合流の予定だった。ラパス空港で直接待ち合わせをしていたので、その子より私は少し遅めの便に乗った。
この日は22時半くらいの便だったかな。
搭乗手続きを済ませ、いざ、乗り込みお空へビューン!
viva aero mexico という格安航空に乗ってレッツゴー
はい、AM12時半。
着いたのは、Cabo San Lucas International Airport(通称ラパス空港)。
約2時間のフライトを終え、早々に身の回りの物をなくしていないかチェック。メキシコではいつも一息つくたびに身の回りを確認していたから。いつもは何もないけど、今回のチェックは大変長くなってしまうのですが…
「・・・?ん?」
「・・・・・???え?カメラがない」
そうなんです。一念発起して購入した一眼カメラが盗まれていたのです。
アルバイトを必死に行い用意した10万円が一気に飛んでいった。
目の前は真っ白に。
理由はいまだに分からない。が、恐らくフライトで一瞬気が緩んだ時。
隣の人に取られたのだろう、と予想はしている。
私は男性用登山用バックパック72L(笑)用のリュックを背負って旅することが多い。荷物も日頃から盗まれることを警戒して機内に持ち込んでいた。
留学生活も1年を迎え、
しかもフライトが夜だったこともあって。気が緩んでいたんだろう。
多分南京錠をしないまま乗り込み、前座席の下にしまい、爆睡していたのだと思う。
一旦落ち着こう、とりあえず、待たせていた友達と合流しよう。
そう思いbecky(仮名)に「どこにいるのか」と尋ねる。
「ラパス空港だよ」
「私も着いたよ」
「A2番出口にいるよ」
(そこへ行く)
「いないよ」「え?なんでだ?」
(お互い15分程電話や歩き回り指す出口を探す)
出た結論は「お互い行先間違えてる!!別々の空港にいる!!」でした。
つまり説明すると
ラパスがあるバハカリフォルニア・スル州には通称「ラパス国際空港」と呼ばれる空港が2つあるようで
Beckyと私は数カ月前から「待ち合わせはラパス空港で」と決めていたものの、
お互い別々のラパス空港行きの航空券を買い、到着まで気付かないという大変信じられないようなミスを犯してしまいました。(笑)
悲しみと怒りに打ちひしがれ、大人げなくも全てのことに納得できない。
鼻水、冷や汗などありとあらゆるものを流しながら、
viva aero mexico のカウンターへ泣きながら助けを求めにいく。
でもカウンターのおっさんたちは「諦めなおじょうちゃん」の一点張りで取り合ってくれない。
同じフライトに乗っていた人々も私の騒動を横に通り過ぎ「アイムソーリー」と同情の様子。気持ちは一気に枯れ、しばらくの間呆然と座り込んでいた。
そりゃそうだよね自分のせいだもんね、分かっちゃいるけど…。
20歳を過ぎてあんなに泣いたのは初めてだった、という夜でした。
どーするもこーするも、もう真夜中で。
スペイン語をいくら操れるとしても、さすがにこの時間はとんでもなく怖い。
この日はあいにく空港の周辺ホテルも埋まっていたため、(元旦)1時間かけてラパス近郊のホテルへ泊まることに。
タクシーの運転手さんと深夜、生きるか死ぬかのデスドライブが始まりました。
あたりを見渡すと、もうそこは魅惑の砂漠が広がる。貴重品を見せたくないため、写真は撮影できなかったけど、涙なのか美しさなのか、砂漠が一層輝いて見えました。
夜空にきらめく星々の美しさ。とても言葉では表しきれないものでした
45分ほど車を走らせ、1200メキシコペソの深夜料金増しを取られ、やってきたとある町。州都ラパスへやってきました。
(ホテル名も分かり次第載せます。)
タクシーの運転手に「今でも空いているホテルを」と頼みやってきた高そうなホテル。
バハカリフォルニア半島は全体がリゾート地なので、結構いいホテルも多いのです。
「今日泊めてくれるか」と聞くと「いいよ」の一言。ここにきて野ざらしはきつかったので、やっと安住の地にありつけた。
泊まったホテルはとてもいいホテル。
メキシコペソで約600ペソくらいした記憶がある。
アメニティも結構豪華で、無駄に出費してしまったけど安全に眠れました。
次の日、友人には私のいる街に来てもらう約束を取り付け、この日は就寝。
寝たのは3時過ぎとかだったと思う。
バハカリフォルニア半島縦断旅、
というか年明け早々、波乱(とんちんかん)の幕開けとなったのでした。
写真はホテルで受付した時にあまりに焦燥しきった私を見かねてくれた「メロンのヨーグルトかけ」。美味しかったです。
1日目、とりあえず終わろう。
また、次の日からについて書き連ねます。
yomimasuin24hrs{a}gmail.com 質問はこちらまで。
スージー